サンデン株式会社は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のノンフロン型省エネ冷凍空調システム開発プロジェクトに採択され、2005年から本格的な開発を進めてきましたが、
ノンフロン型省エネ冷凍空調システムの研究開発を完了し、今回大手コンビニエンスチェーンを中心にテスト導入の実施を決定しました。
今回の省エネ冷凍空調システムは懸案事項であった脱フロンの実現を、アンモニア冷媒を中核とする新たな冷却システムとブラインシステム※の活用で実現したことで、環境にやさしいエコシステムであると同時に、
経済性にも優れた冷凍・冷蔵ショーケースの冷却システムとして実用化、市場展開への最終段階となりました。
またこのシステムは、スーパーマーケットやドラックストアで使用されている冷蔵庫や冷凍庫など、小売業で使用しているほとんどの設備に採用可能で、さらに空調システムとの総合管理することにより、店舗全体を省電力化、つまり商環境全体を包括した省エネを実現することができます。
※アンモニア・ブラインシステムとは?
冷凍サイクルで生成した熱をブラインという液体を用い、店舗内に運ぶシステムです。これにより、店舗内で安定した温度の熱源として活用できます。このブラインの主成分は食品添加物としても認められた安全なものを使用しています。
当社では2006年にNEDOの支援により、日本全国のあらゆる温度・湿度環境を実験棟内で再現できる実験棟を赤城事業所内に完成させました。
この実験棟により、店内における、あらゆる環境条件を再現させ実験を繰り返すことで、技術開発のレベルをより早く実用レベルにまで、スピードを持って進められたと考えています。
これら一連の冷却技術に加え、過年度において日本機械技術工業連合会会長賞を受賞した店内温湿度変化自動最適制御システム「ストアマスター」を、制御機能の中核とすることによって、冷蔵・冷凍ショーケース及び冷凍機の総合制御管理システムでの省エネ効果の最大化実現を狙っています。
これは環境対応と省エネという大きな2つの課題を持っている流通小売業界にとって、必要不可欠なシステムであると確信しています。
流通業界において、CO2削減を含めた環境対応への大きな役割を担っているコンビニエンスストア業界全体(42,000店舗)を仮にこのシステムに置き換えた場合、2001年度比較でノンフロン化によるフロンの削減と15%の電力削減によって、約40万t/年のCO2削減効果が想定されます。
また施工面についても、樹脂パイプを配管材料として使用することができるため、従来の銅管で行っていたガス溶接が不要となります。火を使わない施工により、工事の安全性と施工における制約条件の改善を図ることができます。
さらには店舗改装時の作業時間も短縮できるため、販売機会ロスを削減し、店舗経営改善という価値提供も可能となります。
サンデン株式会社は、生産・販売・施工・メンテナンスの充実した基盤の下、ノンフロン型省エネ冷凍空調システムの2009年6月発売に向けて、最終確認を進めてまいります。